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2021/08/20

自己分析に長けた学生が企業に勝利をもたらす

(株)Human Science Plow 代表取締役
宮崎 陽世です。
 
8月も半ばを過ぎ、22年卒新卒採用については
ほぼピークを越えつつあるようです。そして、次は
23年卒(今の3年生)。この夏休み期間を皮切り
にインターンシップも始まり、いよいよ彼ら彼女ら
の就活が始動します。
 
その3年生がまず進めなくてはいけないのは、
このインターンシップを活用しながらの業界・会社
研究。そして、もう一つ大切なこと、それは自分を
知ること、そう“自己分析”です。
 
今回のメルマガコラムでは、この就活生にとって
とても大切な “自己分析”について取り上げたい
と思います。
 
自己分析のやり方には様々な方法があります。
3年生の就活生3人(A君・B君・Cさん)を例に、
よくある自己分析のパターンを紹介したいと
思います。
 
まずA君。彼は、自分の馴染みのある業界や好
きな製品を作っている会社に就職したいという
強い気持ちを持っています。そして、その業界・
企業に絞って研究を進め、自己分析でも、志望
企業が求めるものに合うような自分の特長を
引っ張り出し、関連するエピソードを纏めました。
 
たしかに自分の好きな業界や会社で仕事をした
いという気持ちは大切にしたいところですが、
その感情は、あくまで消費者としての“馴染み”
だったり“好き”から来ている場合もあり、適切な
選び方ではないかもしれません。また自己PRに
ついてもその企業に合わせ込んだものにしようと
し、あまり得意としていないことを無理に自分の
強みとして表現してしまうかもしれません。
さらに言えば、A君の場合、そもそも自分本来
の強みが何なのか正確に把握していないまま
就活を進めてしまっており、それ自体が問題と言
えるでしょう。
 
さてB君はどうでしょうか。B君は、業界は絞らず、
まず、友人、知人、家族から自分の特長を聴く
ことから始めてみました。すると、いろんな情報が
得られ自分では知らなかった持ち味なんか知る
ことができたり、それを基づくエピソードも思い出
すことができました。
 
実際に多くの就職サイトでこの他己分析(※)と言
われる手法を推奨しています。
※)他人がその人の長所や短所を分析すること
 
しかし、この他己分析も落とし穴があります。
聴く相手が自分と親しい人であればあるほど、
必ずそこには恣意的な感情が入り込み、正確な
情報が得られない場合があります。また、他人は
本人の行動・性格の一部しか見ていないので、
全体を捉えないままコメントすることもあるでしょう。
最終的には客観的とは言えない就活応援メッセ
ージになってしまうこともあり、このような情報だけ
で自己分析をするのはお勧めしません。
 
そして最後、Cさんです。彼女は他己分析に
加えて人財アセスメントを取り入れました。
その診断結果と、自分に対する自己認識、
他己分析の情報を収集し、それぞれのギャップ
から多面的に自己分析をしました。
 
アセスメントの評価項目が的確且つ網羅的で
あれば、自分自身への見方が広がり
「体験してきたことの自身への影響」や
「他己分析とアセスメント結果の違う理由」
などもよく見えてきて分析が深まります。
それによって客観的な自己分析ができるだけで
なく、自分の納得の行く考察ができてくるでしょう。
そして、その上で、業界研究を進めれば、自分の
本来の特長を生かせる業種、会社を選択でき、
将来に繋がる就職活動を進めていけます。
 
採用担当者の皆さんは、A君、B君、Cさんの
どの学生に応募してほしいと思われるでしょうか。
また、この3人がそれぞれ入社した場合、どのよう
な違いや影響が出てくるでしょうか。
 
弊社では、3年前からある大学と共同研究を行い、
その大学専用の人財アセスメントを開発しました。
そして、Cさんのような深い自己分析を進められ
るよう、授業やオンラインセミナーを通じて分析
方法を伝えてきました。また、キャリアセンターでの
個別相談においても、人財アセスメントを使って
学生の相談を受けられるよう、就活アドバイザー・
就活カウンセラーのトレーニングも行っています。
 
実際に、エビデンスに基づいた自己分析で適切
な準備をし、納得感の高い就職活動を行うことが
できた内定取得者が続々と生まれています。
 
人生最初の就職活動で自分本来の強みを活か
せる企業に入れるかどうかで、その後の長い職業
人生が大きく左右されることもあります。
ちょっとした憧れ、世間体、または親の要望に流
されず、自分で主体的にキャリアを選択する、
そういった学生になってもらうことを願って、
また、そのような学生を採用することが、企業に
とっても大きな価値をもたらすことを確信して、
今後も学生と関わっていければと思っております。